岩魚(読み)イワナ

デジタル大辞泉 「岩魚」の意味・読み・例文・類語

いわ‐な〔いは‐〕【岩魚/嘉魚】

サケ科イワナ属の淡水魚。山間の渓流にすむ。日本産淡水魚の中で最も冷たい水を好み、ヤマメよりさらに上流にいる。全長約30センチ、暗褐色多くの小朱点があり、体側小判形の横斑が出る。美味。きりくち。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「岩魚」の意味・読み・例文・類語

いわ‐ないは‥【岩魚・嘉魚】

  1. 〘 名詞 〙 サケ科の淡水魚。日本産イワナ類はアメマス、ヤマトイワナニッコウイワナゴギの四亜種に分けられる。アメマスは降海型で、その陸封型はエゾイワナである。体は細長く側扁し、全長約三〇センチメートルになる。体色は暗褐色で体側に橙色ないし赤色の小斑点が散在する。本州の山間部の渓流に分布し、日本産の淡水魚類中、最も上流の水域にすむ。貪食昆虫やその幼虫のほか、クモや小動物なども食う。美味。釣魚。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「日光諸処の名産〈略〉魚虫〈略〉岩魚(イハナ) 大谷川、其余谷川に生ず」(出典日光山志(1825)四)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「岩魚」の解説

岩魚 (イワナ)

学名Salvelinus pluvius
動物。サケ科の渓流魚

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