山女(読み)ヤマメ

デジタル大辞泉 「山女」の意味・読み・例文・類語

やま‐め【山女/山魚】

サクラマス陸封型渓流にすみ、全長約30センチ。体色は淡褐色か灰褐色で、体側小判形暗色紋が並び、背部に小黒点が散在する。産卵期は秋から冬。釣りの対象やまべ 夏》「けざやかに口あく魚籃びくの―かな/蛇笏

やま‐おんな〔‐をんな〕【山女】

山姥やまうば1」に同じ。
アケビ別名

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精選版 日本国語大辞典 「山女」の意味・読み・例文・類語

やま‐め【山女・山女魚】

  1. 〘 名詞 〙 サケ目サケ科の一種サクラマスの河川陸封型をいう。全長約四〇センチメートルに達する。体形はマスに似るが体側に暗色の小判状斑紋が並び、小黒点が散在するが、朱点はない。主として東日本の渓流にすみ、釣りの対象魚。美味。近似種に、体側に赤色点の現われるアマゴ(甘子)がいる。やまべ。あめのうお。ひらめ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「卯月の雪を握るつくばね〈芭蕉〉 鰥(ヤマメ)つる袖つくばかり早瀬川〈由之〉」(出典俳諧・続虚栗(1687)十月一一日餞別会)

やま‐おんな‥をんな【山女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. やまうば(山姥)[ 一 ]〔書言字考節用集(1717)〕
  3. 植物あけび(通草)」の異名。〔運歩色葉(1548)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「山女」の解説

山女 (ヤマノアネコ)

植物。アケビ科の落葉つる性植物,園芸植物,薬用植物ミツバアケビ別称

山女 (サンジョ・ヤマノオンナ;ヤマヒメ)

植物。アケビ科の落葉つる性低木,薬用植物。アケビの別称

山女 (ヤマベ)

動物。コイ科の淡水魚オイカワの別称

山女 (ヤマメ・ヤマベ)

動物。サケ科の淡水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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