日本歴史地名大系 「島根郡」の解説
島根郡
しまねぐん
- 島根県:出雲国
- 島根郡
〔古代〕
「出雲国風土記」島根郡条に郡名の由来として「国引き坐しし八束水臣津野命の詔りたまひて、名を負せ給へるなり」とある。藤原宮跡出土木簡に「出雲国嶋根郡副良里伊加大贄二十斤」とみえ、平城京二条大路跡出土木簡には天平九年(七三七)一一月付で「出雲国嶋根郡生馬郷中男作物烏賊陸斤籠壱斤」とある。風土記は
「延喜式」神名帳記載の小座一四座として布自伎美神社(風土記では布自伎弥社、現松江市上東川津町の同名社に比定)、多気神社(風土記では多気社、現同市上宇部尾町の同名社に比定)、久良弥神社(風土記では久良弥社、現同市新庄町の久良弥神社に比定)、同社坐波夜都武自別神社(風土記では同波夜都牟志社)、河上神社(風土記では川上社、現同市上本庄町の同名社に比定)、長見神社(風土記では長見社、現同市長海町の同名社に比定)、門江神社(風土記では門江社、現同市上東川津町の布自伎美神社に合祀)、横田神社(風土記では横田社、現美保関町森山の同名社に比定)、加賀神社(風土記では加賀社、現島根町加賀の同名社に比定)、爾佐神社(風土記では爾佐社、現美保関町千酌の爾佐神社に比定)、爾佐能加志能為神社(風土記では爾佐加志能為社、現島根町野井の爾佐加志能神社に比定)、法吉神社(風土記では法吉社、現松江市法吉町の同名社に比定)、生馬神社(風土記では生馬社、現同市東生馬町の同名社に比定)、美保神社(風土記では美保社、現美保関町美保関の同名社に比定)がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報