横田神社(読み)よこたじんじや

日本歴史地名大系 「横田神社」の解説

横田神社
よこたじんじや

[現在地名]美保関町森山 南甫

横田山の南麓に鎮座する。旧村社。祭神は大己貴命と事代主命。境内社は八幡宮若宮神社。「出雲国風土記」島根郡に所載の横田社、「延喜式」神名帳にみえる島根郡一四座のうちの横田神社に比定されるが、下宇部尾しもうべおの同名社に比定する説もある。「雲陽誌」では横田明神、「出雲国風土記鈔」には横田大明神と記される。創立年代は不詳。もとは横田谷よこただににあり、尼子義久家臣で横田山城城主秋上伊織介の崇敬厚かったが、永禄六年(一五六三)横田山城が落城し、当社も現在地に移転したという(八束郡誌)。その後本殿が壊れ、天正九年(一五八一)に内殿が森山もりやま古関ふるせき美保神社に合祀された。


横田神社
よこたじんじや

[現在地名]三加茂町加茂

加茂中村かもなかむらの水田中にある小祠。祭神は市杵島姫命。「延喜式」神名帳の美馬みま郡に記載される同名社に比定される。「阿府志」は賀茂村横田にあり、俗称は横田弁才天とする。「阿波志」には「延喜式亦為小祀、今廃、鴨村横田里存」とあり、明治一一年(一八七八)の神社取調帳(三加茂町立歴史民俗資料館蔵)は「式内小社にて往昔より横田神社または弁財天と称す」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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