川中温泉(読み)かわなかおんせん

日本歴史地名大系 「川中温泉」の解説

川中温泉
かわなかおんせん

[現在地名]吾妻町松谷

吾妻峡の入口近く、がんさわ川の清流沿いの標高五五〇メートルに位置する。泉温摂氏三六度、硫黄泉。手前には松の湯まつのゆ(泉温摂氏三四度)がある。建久四年(一一九三)源頼朝の家臣重田四郎が病で除籍され、永くこの地で治療を続けたと伝え、今も重田屋敷しげたやしき幕岩まくいわ地名が残る。享保元年(一七一六)の湯支配出入裁許状(浦野文書)によると、岩下応永いわしたおうえい寺一〇世了牛の開闢で、湯小屋は元禄一四年(一七〇一)近村助力で造立とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川中温泉」の意味・わかりやすい解説

川中温泉
かわなかおんせん

群馬県中部,東吾妻町にある温泉。吾妻川支流,雁ヶ沢川沿いに位置する。泉質石膏泉。泉温は 36℃。低血圧神経痛によいといわれ,また美肌作用が高いといわれることから女性客が多い。

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