川立ちは川で果てる(読み)カワダチハカワデハテル

デジタル大辞泉 「川立ちは川で果てる」の意味・読み・例文・類語

川立かわだちはかわてる

その人の得意の技が、身を滅ぼすもとになることのたとえ。→川立ち
[類語]木登りは木で果てる策士策に溺れる才子才に倒れるすいが川へ陥る芸は身の仇小智は菩提ぼだいの妨げくんは香を以て自ら焼く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「川立ちは川で果てる」の解説

川立ちは川で果てる

川に育ち川に慣れている者は、川で死ぬことが多い。得意なわざを持つ者は、得意なだけに油断を招きやすく、そのために失敗したり身を滅ぼしたりするというたとえ。

[使用例] 川育ちは川で果てるとも言うじゃありませんか。今度はあの仲間自分復讐を受けるようなことになりましたね[島崎藤村*夜明け前|1932~35]

[解説] 「川立ち」は「川育ち」がつづまった語。川のそばで生まれ育ち、泳ぎも上手く川に慣れた者のこと。

[類句] 河童の川流れ

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