精選版 日本国語大辞典 「巻帙」の意味・読み・例文・類語 かん‐ちつクヮン‥【巻帙】 〘 名詞 〙 ( 「帙」は、厚紙に布を張った、本のケース ) 書物の巻と帙。書物。また、その巻数。[初出の実例]「吾嘗病其巻秩至多。不レ便二貯蓄一」(出典:空華集(1359‐68頃)一一・恕蔵主小字伝燈録序)「なぜに一巻にせぬぞなれば、巻秩が大なほどにぞ」(出典:史記抄(1477)四)[その他の文献]〔揮麈録〕 けん‐ちつ【巻帙】 〘 名詞 〙 ( 「けん」は「巻」の漢音。「帙」は厚紙に布を張った和装本のケース ) 書物の巻と帙。転じて、書籍。また、その巻数(かんすう)。かんちつ。[初出の実例]「芸術上の製作の先づ新聞雑誌に載せられて、次いで巻帙(ケンチツ)をなすは、世人の慣れ見るところなり」(出典:心頭語(1900‐01)〈森鴎外〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「巻帙」の読み・字形・画数・意味 【巻帙】かん(くわん)ちつ 書巻と綴本。梁・陶弘景〔肘後百一方の序〕方の書、卷帙徒(いたづ)らに煩(おほ)きも、拯濟は殊に寡(すく)なし。字通「巻」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報