巾幗(読み)キンカク

デジタル大辞泉 「巾幗」の意味・読み・例文・類語

きん‐かく〔‐クワク〕【巾×幗】

中国で、女性髪飾り一説に、女性が喪中にかぶる頭巾とも。
女性。また、女性的なもののたとえ。「巾幗詩人」

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精選版 日本国語大辞典 「巾幗」の意味・読み・例文・類語

きん‐かく‥クヮク【巾幗】

  1. 〘 名詞 〙 中国で、女性が飾りとして髪を覆うもの。一説に喪中にかぶる頭巾とも。転じて、女性、また、めめしさのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「習気非巾幗、才情過錦文」(出典:松塘詩鈔(1851)二・酬采蘋女史次其見贈韻)
    2. 「同志の少き今日に於て、巾幗(キンクヮク)中に一の知己を得たるは」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)
    3. [その他の文献]〔晉書‐宣帝紀〕

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普及版 字通 「巾幗」の読み・字形・画数・意味

【巾幗】きんかく(くわく)

婦人の髪をつつむもの。〔三国志、魏、明帝紀注に引く魏氏春秋〕(諸)亮、(しばしば)書、巾幗人のりを致し、以て宣王司馬仲達)を怒らしむ。宣王將(まさ)に出でて戰はんとす。辛(しんび)に仗(よ)り詔を奉じ、~乃ち止む。

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