デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市村宇左衛門」の解説
市村宇左衛門(3代) いちむら-うざえもん
寛永5年生まれ。江戸の初代村山又三郎に入門,その村山座に女方として出演。寛文年間村山座2代の縁者から同座の興行権をゆずりうけ市村座と改称,養子の初代市村竹之丞を座元にたてて興行した。村山座時代の代数をくわえて3代,市村宇左衛門名義では初代となる。貞享(じょうきょう)3年7月24日死去。59歳。上野(こうずけ)(群馬県)出身。前姓は一村。
市村宇左衛門(5代) いちむら-うざえもん
承応(じょうおう)3年生まれ。4代市村宇左衛門の弟。延宝7年先代の兄の出家により,5代を襲名(名義2代目)。江戸市村座の座元2代もついだ。元禄(げんろく)4年8月8日死去。38歳。初名は市村竹松。
市村宇左衛門(7代) いちむら-うざえもん
天和(てんな)元年生まれ。6代市村宇左衛門の甥(おい)。6代が早世したため5代宇左衛門の養子となり,江戸市村座の座元4代をついだ。元禄(げんろく)11年4月21日死去。18歳。初名は市村長太郎。