常の御所(読み)ツネノゴショ

デジタル大辞泉 「常の御所」の意味・読み・例文・類語

つね‐の‐ごしょ【常の御所】

内裏の中で、天皇日常居所。古くは仁寿殿じじゅうでん後世には清涼殿を用いた。近世になり常御殿つねのごてんとして独立した。
寝殿造りで、主人が日常住む部屋または建物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「常の御所」の意味・読み・例文・類語

つね【常】 の=御所(ごしょ)[=御殿(ごてん)

  1. 内裏の中で天皇の日常の居所。古くは特定殿舎はなく、初め仁寿殿、後には清涼殿を用いた。室町末頃からは常の御殿という特別の御殿が営まれるに至った。現存京都御所では御学問所東北にある。
    1. [初出の実例]「東萱葺長屋為常御所」(出典兵範記‐保元二年(1157)九月八日)
  2. 貴族将軍が日常いる所。
    1. [初出の実例]「次参前殿〈大宮殿〉、於常御所方見参」(出典:勘仲記‐弘安二年(1279)正月三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android