平野遺跡(読み)ひらのいせき

日本歴史地名大系 「平野遺跡」の解説

平野遺跡
ひらのいせき

[現在地名]増穂町最勝寺

川左岸に展開するテラス状の山麓緩傾斜面上に立地する弥生時代終末期の集落跡。標高は三三〇メートル前後。平成三年(一九九一)県林業技術センター建設に伴い約二万六〇〇〇平方メートルが発掘調査された。弥生終末期の小判形竪穴住居跡が二五軒検出され、調査地域中央の浅谷により南北二群に分れる。竪穴住居跡は長軸が八メートルから三メートルと規模の大小がみられ、浅谷に沿った尾根状の比較的高い地域に分散して分布している。


平野遺跡
ひらのいせき

[現在地名]緑区大高

石器時代の遺跡。知多半島基部にあたる丘陵先端部に後期旧石器時代の石器が散布する。この地は大高おおだか・大府構造線の西側丘陵部で、平野池の東から知多中央道インターを取巻く畑地一帯が遺跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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