日本歴史地名大系 「幸区」の解説 幸区さいわいく 神奈川県:川崎市幸区面積:一〇・〇九平方キロ北東は多摩川を境に東京都大田(おおた)区、南は川崎区・横浜市鶴見(つるみ)区、西北は中原(なかはら)区・横浜市港北(こうほく)区に接し、港北区との境に矢上(やがみ)川・鶴見川が南流する。区域は沖積平野であるが、北西には独立丘陵の加瀬(かせ)山があり、区のほぼ中央を南北に国鉄南武線・横須賀線が通る。川崎区境の堀川(ほりかわ)町には市域工場形成の初期に創立した東京芝浦電気・明治製菓があり、柳(やなぎ)町・小向東芝(こむかいとうしば)町にも東京芝浦電気、塚越(つかごし)から鹿島田(かしまだ)の南武線沿線にも古河鋳造・東洋通信機・日立製作所・東芝電気塚越工場などの工場群がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幸区」の意味・わかりやすい解説 幸〔区〕さいわい 神奈川県北東部,川崎市東部の区。多摩川大橋で東京都大田区と結ばれる。 JR,京浜急行電鉄川崎駅の北西に広がり,大部分は多摩川と鶴見川の沖積平野である。 1972年区制。地名は旧御幸村の幸をとってつけられた。ウメの名所として知られていたが,第2次世界大戦中から工業化が進み,住宅や中小工場の間に電気機器を主体とする金属,機械の大工場や研究所が点在する。工場の郊外移転に伴い工場跡地の再開発が行われ,東部の河原町にある高層住宅はそのさきがけとなった。川崎駅西口周辺や JR南武線の鹿島田と横須賀線の新川崎両駅周辺には高層ビルが立並び,ビジネス街,住居地域が形成される。区域を東西に分断する中央の JR東日本新鶴見操車場跡地は,再開発が進行中。夢見ヶ崎動物公園がある。 JR東海道本線,京浜東北線,南武線,横須賀線,京浜急行電鉄本線,国道1号線,409号線が通る。面積 10.01km2。人口 17万1119(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by