(読み)コウ

デジタル大辞泉 「庚」の意味・読み・例文・類語

こう【庚】[漢字項目]

人名用漢字] [音]コウカウ)(漢) [訓]かのえ
十干の第七。かのえ。「庚申
年齢。「同庚
難読長庚ゆうつづ

か‐の‐え【×庚】

《「かね」の意》十干の7番目。こう。

こう〔カウ〕【×庚】

十干の第七。かのえ。

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精選版 日本国語大辞典 「庚」の意味・読み・例文・類語

か‐の‐え【庚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「金(かね)の兄(え)」の意 ) 十干の第七番目。五行説(ごぎょうせつ)によって庚、辛に五行の金を配したもの。
    1. [初出の実例]「かのえ。いくよしもあらじとおもふよのなかのえしもこころにかなはぬぞうき」(出典:曾丹集(11C初か))

こうカウ【庚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 十干(じっかん)の第七番目。方位では西、五行では金、四季では秋に配する。かのえ。〔史記抄(1477)〕〔爾雅‐釈天〕
  3. よわい。年齢。〔癸辛雑識‐続集上〕

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普及版 字通 「庚」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

[字音] コウ(カウ)
[字訓] きねつく・かのえ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
午(ご)+(きょう)。両手で午(杵(きね))をもち舂(うすつ)く形。〔説文〕十四下に「西方に位す。秋時、庚庚として、實(みの)るるに象るなり。庚は己を承く。人の臍(へそ)に象る」とするのは、当時の五行説によるものであるが、字の形義をえがたい。脱穀・精白して生ずるものは、庚に粉末の形を加えた康で、糠・の初文。ゆえに庚は脱穀することをいう字とみられる。金文の図象に、台座の上に庚形の楽器を樹てた形のものがあり、あるいは康楽の意であろう。

[訓義]
1. きねつく、うすつく。
2. つぐ、くりかえす、さらに、かわるがわる。
3. に通じ、つぐ、つぐなう。
4. と通じ、みち、とおる、すぎる。
5. とし。
6. 十干の一。かのえ。

[古辞書の訓]
名義抄〕庚 コハシ・アラシ・トル・イタヅラ/長庚 ユフヅヅ 〔字鏡集〕庚 サラニ・カノエ・トル・コハシ・イタヅラ・アラシ・クラシロ

[声系]
〔説文〕に庚声として(唐)・(康)、および声・康声の字を収める。は庚下に祝の器((さい))をおく形。脱穀は神聖な作業で、その場所を中唐という。

[熟語]
庚兄庚穴庚甲・庚庚庚日庚帖庚辛庚信庚泥庚伯・庚伏庚郵
[下接語]
後庚・商庚・先庚・倉庚・長庚・同庚・年庚・納庚・由庚

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占い用語集 「庚」の解説

十干の一つ。五行の金行のうち、陽の金をあらわす。自然界では、荒々しい鉱石、金属の原石に例えられる。固く荒々しい攻撃的な性質がある。

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