式能(読み)シキノウ

デジタル大辞泉 「式能」の意味・読み・例文・類語

しき‐のう【式能】

儀式として催される能。江戸時代には、幕府行事祝典将軍家慶事などの際に、江戸城本丸表の舞台おきな付き五番立ての能が催された。現在では、能楽協会などの主催するシテ方五流出演の五番立ての催しをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「式能」の意味・読み・例文・類語

しき‐のう【式能】

  1. 〘 名詞 〙 儀式としての能楽。江戸時代、将軍宣下、勅使下向、普請祝いなど、幕府の祝典に江戸城表の舞台で上演された。現在では、能楽協会などの主催の観世宝生金春金剛喜多の五流による五番立ての催しをいう。
    1. [初出の実例]「十九日より廿一日に至る三日間の式能(シキノウ)芽出度(めでたく)終局を告げて」(出典風俗画報‐一六四号(1898)能楽の景況)

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