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弓師 ゆみし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弓師
ゆみし

(1) 鎌倉時代まで宮廷の朝儀として行われた射礼 (じゃらい) や賭弓 (のりゆみ) の際の技と所作の師範。9世紀の紀興道 (きのおきみち) や,12世紀の秦敦方 (はたのあつかた) が著名。 (2) 弓工。従来は弓削 (ゆげ) とか弓作と呼ばれていた弓工が,弓打とか弓師 (矢師に対して) と通称されるようになった。京都の清水坂に住んだ感神院 (八坂神社) 所属の神人たちがすぐれた弓打として著名。

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デジタル大辞泉の解説

ゆみ‐し【弓師】

弓を作る職人。弓つくり。

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大辞林 第三版の解説

ゆみし【弓師】

弓をつくる職人。弓造り。弓打ち。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弓師
ゆみし

弓作りの専門職人。古代の8世紀までは弓削(ゆげ)という工人がいた。自然のままの丸木弓でなく、桑・槻(つき)・檀(まゆみ)などの木を削ってつくっていた。12世紀になって、木の外側に竹を当てるようになり、弓作りが職人として独立した。15世紀後半には左右両側に真竹(まだけ)を割ったものをつけたが、16世紀には木と竹を交互に張ったものを芯(しん)とする胎(ひご)弓となった。弓の幹の割れを防ぐために、麻糸や籐(とう)を巻いて漆を塗った塗弓も13世紀にはできた。接着剤は牛の膠(にかわ)で、反りをつけるために加熱したり楔(くさび)を打った。17世紀から弓作りは弓師といわれた。居職(いじょく)で、弦(つる)は弦師から入手した。弓屋は弓の製造・販売の店である。弓は戦闘用であるが、競技用にも使われ、近世では通矢(とおしや)という歩射(ぶしゃ)も行われた。一方、遊戯用としても古代からいろいろな弓が現れたが、17世紀には、楊弓(ようきゅう)の楊弓師と楊弓矢師とが生まれた。楊弓は小弓で、楊弓師が矢をつくることもあった。[遠藤元男]

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