弘徳寺(読み)こうとくじ

日本歴史地名大系 「弘徳寺」の解説

弘徳寺
こうとくじ

[現在地名]八千代町新地

新地しんち集落北部の台地上に位置。前面に孟宗竹林、庭先に高野槙の古木親鸞手植えと伝えるモクゲンジがある。新堤山宗智院と称し真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。開基は「親鸞上人門侶交名牒」にみえる「シモヲサノクニニヰツヽミ」の信楽しんぎよう。空如の「二十四輩牒」では五番目に信楽の名がみえ、同書常楽寺本に「是ハ不参」と注記。覚如の「口伝鈔」の「弟子同行をあらそひ、本尊・聖教をうはひとることしかるへからざるよしの事」に

<資料は省略されています>

とあり、親鸞との決別の様子が述べられている。「大谷遺跡録」に信楽は「相馬正門ノ末孫相馬次郎師常ノ息、相馬太郎義清」であるといい、「覚上人東国経廻ノ時(中略)覚上人免恕シテ弟子ノ列ニ加」えられ、後世「蓮上人巡国ノ時、弘徳寺ト寺号ヲ授タマフ」という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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