弥次喜多(読み)ヤジキタ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「弥次喜多」の解説

弥次・喜多 やじ・きた

十返舎一九(じっぺんしゃ-いっく)の滑稽(こっけい)本「道中膝栗毛」の主人公。
滑稽な失敗をくりかえしながら旅をする,弥次郎兵衛と喜多八の自称江戸っ子コンビ。旅は東海道の上りからはじまり,京,大坂をへて金毘羅宮島参詣,もどって近江(おうみ)草津から中山道,木曾路,善光寺をめぐって江戸に帰着する。文化元年(1804)から約20年間にわたってかきつがれた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「弥次喜多」の解説

弥次喜多
(通称)
やじきた

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
風曲膝栗毛 など
初演
嘉永3.5(江戸・市村座)

弥次喜多
やじきた

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治28.8(東京・真砂座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の弥次喜多の言及

【東海道中膝栗毛】より

…以後多くの作品が上演されたが,1928年8月東京歌舞伎座初演の《東海道中膝栗毛》がもっとも有名。木村錦花脚色,2世市川猿之助(のちの猿翁)と6世大谷友右衛門の弥次喜多が話題になり,夏芝居の名物として約10年間趣向をかえて続演された。ほかに大衆芸能や映画にもたびたび脚色され,道中物の代表作となり,一種の観光案内としても喜ばれた。…

※「弥次喜多」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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