日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジメチルアミン」の意味・わかりやすい解説
ジメチルアミン
じめちるあみん
dimethylamine
脂肪族アミンの一つ。アンモニアに似たにおいをもった気体。通常は水溶液として市販されている。水溶液は弱アルカリ性である。塩基性はアンモニアより強い。ニシンを漬けた塩水の成分として、トリメチルアミンとともに分離された。アンモニアとメタノール(メチルアルコール)、p(パラ)-ニトロソジメチルアニリンのアルカリ分解などで合成される。亜硝酸を作用させると、強い発癌(はつがん)作用をもった、N-ジメチルニトロソアミン(通称ニトロソアミン。DMNAと略記される)を生じる。
[務台 潔]