ニトロメタン(読み)にとろめたんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニトロメタン」の意味・わかりやすい解説

ニトロメタン(データノート)
にとろめたんでーたのーと

ニトロメタン
CH3NO2
分子量61.0
融点-28.37℃
沸点101.25℃
比重1.1580(測定温度4℃)
屈折率(n)1.3797
燃焼熱169.5kcal(定圧液体

ニトロメタン
にとろめたん
nitromethane

脂肪族ニトロ化合物の一つ。無色の液体。水に約9%溶け酸性を示す。有機溶媒に易溶、金属塩は爆発性がある。蒸気も液体も有毒で、貧血神経系肝臓腎臓(じんぞう)の障害をおこす。プロパンの気相ニトロ化により工業的に生産される。

 ロケット推進薬タンパク質高分子化合物溶媒殺菌剤などの合成原料として用いられる。

[加治有恒]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニトロメタン」の意味・わかりやすい解説

ニトロメタン
nitromethane

化学式 CH3NO2 。種々の製法があるが,実験室ではヨウ化メチル亜硝酸銀を作用させてつくる。無色,酸性の液体。沸点 101.2℃。アルカリと塩をつくる。この塩は容易に爆発する性質をもつ。ロケット燃料ゼイン (蛋白質の一種) の溶媒,有機反応の試薬などとして用いられる。有毒である。

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