御串山八幡神社(読み)みくしやまはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「御串山八幡神社」の解説

御串山八幡神社
みくしやまはちまんじんじや

[現在地名]木江町明石

東郷とうごうの御串山に鎮座祭神武内宿禰仁徳天皇・神功皇后・応神天皇・仲哀天皇・宗像三女神など。旧村社。

創建は古く、建長二年(一二五〇)・元応元年(一三一九)、さらに応永三三年(一四二六)に再建されたと社蔵の慶長一五年(一六一〇)棟札に記される。応永三三年再建時の棟札も残り、その表面右寄りに「当地頭殿土倉殿平冬平 大願主高橋左京助大宅光重」と記される。氏子圏は近世明石方あかしがた村・沖浦おきうら村と、原田はらだ村・大串おおくし村と大崎中野おおさきなかの村の吉枝谷よしえだに(以上大崎町)である(国郡志下調書出帳)。これらの地域はかつての大崎西おおさきにし庄の範囲と推定され、大崎西庄の地頭が沼田小早川氏の庶家土倉氏であり、造立の大願主が高橋氏であったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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