デジタル大辞泉 「御入りある」の意味・読み・例文・類語 お‐いり‐あ・る【▽御入りある】 [動ラ四]1 「行く」「来る」「ある」「居る」の尊敬語。「天子はどこへ―・ったことはないほどに」〈史記抄・孝文本紀〉「明宗は沙漠に御座あるほどに、卒とは―・るまいとて」〈勅規桃源鈔・一〉2 (補助動詞)「で」「にて」のあとに付く。補助動詞「ある」の尊敬語。…いらっしゃる。「後小松院やらうは、…相撲の上手で―・ったほどに」〈史記抄・秦始皇本紀〉「これはことし生まれ、片子かたこで―・る」〈咄・醒睡笑・一〉[補説]「お…ある」の間に動詞「入る」の連用形が入った形が一語化したもの。のちに音変化して「おりゃる」となる。 おん‐いり‐あ・る【御入りある】 [連語]「おいりある」の改まった形。多く謡曲で用い、連声れんじょうで「おんにある」とも発音される。「さてさておん労はりはなにと―・るぞ」〈謡・熊野〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例