デジタル大辞泉 「御尋ね者」の意味・読み・例文・類語 おたずね‐もの〔おたづね‐〕【▽御尋ね者】 警察などが行方を追っている犯罪容疑者。[類語]被疑者・容疑者・罪人・犯人・咎人・罪人つみびと・犯罪人・犯罪者・前科者・凶状持ち・縄付き・下手人・星 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「御尋ね者」の意味・わかりやすい解説 御尋ね者おたずねもの お上(かみ)が捜し求めている犯罪人。江戸幕府は特定の重罪に対しては人相書を触れ出して全国的に尋ね(捜査)を命じたため、俗間でこうよばれた。人相書の制度は以前からあったが、『公事方御定書(くじかたおさだめがき)』により整った。つまり、幕府に対し謀反を企てた者、主殺し、親殺しが相当する。儒教を思想的基盤とした人間関係から発したもので、主殺しは奉公人が主人を殺すことで、武士が主君を殺す意ではない。ほかに関所破りも重罪としてこれに含まれる。[稲垣史生] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例