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人相書(き) ニンソウガキ

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デジタル大辞泉の解説

にんそう‐がき〔ニンサウ‐〕【人相書(き)】

犯罪者や行方不明者を捜すために、その顔つきの特徴などをかいて配布するもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

にんそうがき【人相書】

逃走中の犯罪者などを捜索するため,人相その他,当該人物の特徴を書き記して,諸方面に配布するもの。江戸時代人相書は,公儀に対する重き謀計,主殺(しゆうごろし),親殺,関所破などの犯人追及((たずね))に用いられ,幕府から触(ふれ)の形式で全国に公布された。顔つきの特徴はもとより,名まえ,生国,年齢,逃亡時の衣服・所持品,身体的特徴,言語ないし発声の特徴も掲げ,記述は簡単であったが,当時の閉鎖的社会においてはある程度の効果があった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人相書
にんそうがき

犯罪者などを捜索、逮捕するために、その人の人相の特徴を記して配布するもの。人相書の制度は、江戸時代の初めごろからあったものと思われるが、制度が整ったのは、1742年(寛保2)制定の公事方御定書(くじかたおさだめがき)によってであり、その下巻第81条には、人相書の出される犯罪として、「公儀へ対し候重き謀計」「主殺」「親殺」および「関所破」の四罪を定めている。「公儀へ対し候重き謀計」というのは、広い意味において、幕府に対する反逆行為を意味するものと考えられる。「主殺」というのは、庶民の家の奉公人が主人を殺すことである。御定書制定後、元の主人を殺した者や、主人や親に手負わせて行方不明になった者にも、人相書で捜査を命じることになり、また主人の妻または息子に手負わせた者もこれに準じられた。このように、人相書は特定の重罪人に対してだけ出されたので、人相書でお尋ね者と知りながらかくまったり、また召使いにして訴え出なかった者は、獄門の重刑に処せられた。[石井良助]

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