御浜町(読み)みはまちよう

日本歴史地名大系 「御浜町」の解説

御浜町
みはまちよう

面積:八九・八八平方キロ

郡の北東部、東は七里御浜しちりみはまの砂礫海岸となり、暖流黒潮の流れる熊野灘に面する。北西南部の町境は標高六〇〇―八〇〇メートル級の山系がめぐり、年間最高気温二〇・七度、最低気温一一・五度、平均気温一六・一度という温暖の地である。蜜柑栽培が盛んに行われる。当町の耕地面積一千二八七ヘクタールのうち柑橘園は八〇六ヘクタールの約六三パーセントにも達し、早生温州一万一千トン、普通温州三千四〇〇トン、その他雑柑二千九二〇トンの計一万七千三二〇トンを生産している。中立なかだち地区に国営パイロット約五〇〇ヘクタールが完成、甘夏柑、ネーブルポンカンなど一万三千トンが収穫されるようになり、「年中蜜柑のとれる町」として脚光を浴びている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御浜町」の意味・わかりやすい解説

御浜〔町〕
みはま

三重県南部,熊野灘にのぞむ町。 1956年市木村と尾呂志村が合体,市木尾呂志村となり,58年阿田和町,神志山村と合体し成立。海岸は吉野熊野国立公園に属する七里御浜で,町名の由来となった。中心地区の阿田和は,古代熊野神社の神領,平安・鎌倉時代の荘園として文献に現れる。温暖な気候を利用したミカン栽培が盛んで,県下有数の出荷量を誇る。米作,野菜栽培,肉牛飼育なども行われる。市木木綿,御浜焼などの特産品がある。海岸沿いを熊野街道 (国道 42号線) ,JR紀勢本線が通る。面積 88.13km2。人口 8079(2020)。

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