七里御浜(読み)シチリミハマ

デジタル大辞泉 「七里御浜」の意味・読み・例文・類語

しちり‐みはま【七里御浜】

三重県南西部、熊野灘に臨む海岸熊野市木本きもと町から南牟婁むろ紀宝町熊野川河口までの約22キロメートルにわたる白砂青松景勝地。熊野古道伊勢路一部アカウミガメの産卵地としても知られる。吉野熊野国立公園に属する。

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日本歴史地名大系 「七里御浜」の解説

七里御浜
しちりみはま

熊野市より御浜町・紀宝きほう町・鵜殿うどの村を経て新宮に至る約二五キロの熊野灘に臨む砂礫海岸一帯。吉野熊野国立公園に含まれている。熊野灘沿岸では最長の礫浜で、防潮・防風の保安松林が延々と続く。熊野川によって海に流れた小石は、熊野灘の荒波により海浜に打上げられ、その美しい小石は御浜小石とよばれ、小石細工や土産品として珍重される。里謡にも、

<資料は省略されています>

とある。元和五年(一六一九)徳川頼宣の紀伊入国の際、家老として付けられた水野重仲は旧領浜松より松苗を取寄せ、七里御浜に植栽したという(南牟婁郡誌)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七里御浜」の意味・わかりやすい解説

七里御浜
しちりみはま

三重県南部,熊野灘に臨む砂礫海岸。熊野浦ともいう。熊野市木本からほぼ熊野川河口まで,約 20kmにわたる。海岸は黒色頁岩那智黒石)からなる光沢文様のある美しい小石(御浜小石)に覆われ,これらの石は装飾建材や碁石として利用される。波が荒く,海水浴は禁止されており,漁業地引網が行なわれる程度。海浜の防砂マツ林は,新宮藩主水野重仲が浜松から移植したものと伝えられる。海岸に沿って熊野街道(国道42号)と JR紀勢本線が通じる。吉野熊野国立公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「七里御浜」の意味・わかりやすい解説

七里御浜 (しちりみはま)

三重県南部,熊野市木本町から南牟婁(みなみむろ)郡紀宝町の熊野川河口に至る熊野灘に面した白砂青松の海岸。井田の八丁松原,市木松原,有馬松原など,樹齢200~300年の防風,防潮の松林が約25kmにわたって続く。約7里あることから七里浜,七里三浜などと称された。海岸の礫(れき)は御浜小石といわれ,庭園敷石装身具に利用される。吉野熊野国立公園に属し,国道42号線(旧熊野街道)と紀勢本線が並行して通じている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「七里御浜」の意味・わかりやすい解説

七里御浜
しちりみはま

三重県南部、熊野市木本(きのもと)から熊野川河口に至る約20キロメートルの海岸。リアス海岸で知られる熊野灘(なだ)でここだけが単調な隆起海岸である。黒い珪板(けいばん)岩(那智黒(なちぐろ))や花崗斑(かこうはん)岩など紋様のある小石に覆われており、美しいものは御浜小石として売られている。波が荒く海水浴は禁じられているが、地引網漁が行われる。海浜に沿って一直線に続く松林は、初代新宮(しんぐう)城主の水野重仲(しげなか)が浜松から移植させたもの。吉野熊野国立公園の一部。

[伊藤達雄]


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デジタル大辞泉プラス 「七里御浜」の解説

七里御浜

三重県の熊野市から南牟婁郡紀宝町へ至る、熊野灘に面した砂浜の海岸。吉野熊野国立公園に属し、長さ約22kmの海岸沿いにはクロマツの林が広がる。1987年には「日本の白砂青松100選」に選定されている。

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事典・日本の観光資源 「七里御浜」の解説

七里御浜

(三重県熊野市・南牟婁郡御浜町・紀宝町)
21世紀に残したい日本の自然100選」指定の観光名所。

七里御浜

(三重県熊野市・南牟婁郡御浜町・紀宝町・新宮市)
日本の白砂青松100選」指定の観光名所。

七里御浜

(三重県熊野市)
日本の渚・百選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

国指定史跡ガイド 「七里御浜」の解説

しちりみはま【七里御浜】


⇒熊野参詣道(くまのさんけいみち)

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