大学事典 「復旦大学」の解説
復旦大学[中国]
ふくたんだいがく
震旦公学(中国)の教員と学生が独立して1905年に創設した復旦公学(中国)を前身とする。1917年に私立復旦大学となり,日中戦争が勃発すると37年に重慶に移転し,41年には国民政府行政院の認可を経て国立復旦大学となった。1946年夏には上海市で再開され,52年の院系調整を通じて,人文社会科学系と自然科学系の基礎科学を中心とする大学に再編成された。1959年には全国重点大学の一つに選ばれた。1984年には大学院組織である「研究生院(復旦大学)」が設置されて,90年代には「211プロジェクト」および「985計画」の対象校に選ばれ,2000年には,1927年に設立された上海医科大学と合併して新たな復旦大学となるなど,世界一流の総合的研究大学をめざす取組みが進められている。2013年時点で大学直属の組織として18学院と10系が置かれ,そこに本科課程が70専攻開設されている。学生数は2015年時点で約2万8000人であり,大学院生が約1万5000人で半数を超える。専任教員は2542人。
著者: 南部広孝
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報