微温(読み)ヌルマ

デジタル大辞泉 「微温」の意味・読み・例文・類語

ぬるま【微温】

ぬるいこと。
「―になって居るが、この番茶を替りに」〈円朝真景累ヶ淵
ぬるま湯」の略。
愚鈍なこと。のろま。
兄貴は知れた―殿」〈浄・盛衰記

び‐おん〔‐ヲン〕【微温】

[名・形動]
わずかに温かいこと。なまあたたかいこと。
手ぬるいこと。中途半端であること。また、そのさま。
「―な読書人の固定した信用を失わしめない」〈大仏・帰郷〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「微温」の意味・読み・例文・類語

び‐おん ‥ヲン【微温】

〘名〙
① わずかにあたたかいこと。
舎密開宗(1837‐47)内「浅鍋にて緩火に煮て舎利別の稠に至りて火を下し微温のとき」 〔席虁‐冬日可愛賦〕
② (形動) 転じて、手ぬるいこと。物事が中途はんぱであること。また、そのさま。
社会主義の必要(1896)〈大西祝〉「基督の社会主義的説教に微温なる解釈を下すは非なり」

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普及版 字通 「微温」の読み・字形・画数・意味

【微温】びおん

なまぬるい。

字通「微」の項目を見る

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