コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

番茶 ばんちゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

番茶
ばんちゃ

刈落ち番茶の略称で,刈番ともいう。一番茶二番茶を摘み取ったあとの硬化した茶葉を茎ごと刈落したものを原料とし,煎茶とほぼ同様の方法で製造した茶。乾燥時に強火で十分火入れを行うのが特徴。また,煎茶を再製するときの屑茶,硬化葉,古葉を原料としたものも多い。煎茶よりも軽い独特の香味をもつ。煎茶と異なり,煎出には熱湯を用いる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

番茶【ばんちゃ】

緑茶はふつう4月下旬〜5月上旬に最初に摘採する一番茶であるが,6月中旬に摘む二番茶以後のかたい茶葉を茎とともに刈り取って製茶したものを番茶という。軽く蒸し,もんで乾燥する。
→関連項目煎茶緑茶

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ばんちゃ【番茶】

煎茶用として茶樹の新芽を摘みとったあとに残る古い葉でつくる茶。冬を越した葉を整枝時に茎ごと刈りおろし,よく蒸してつくるもので,茶褐色をしている。宇治茶園でつくられる京番茶などがこれで,大きなやかんに湯を沸かし,煮出して飲用するものである。現在では労賃や燃料費の関係で番茶をつくる農家が少なくなり,おおむね煎茶の精選工程で選別された下級品や台湾などからの輸入品が,この名で販売されている。同音のものに晩茶があり,徳島県阿波晩茶岡山県作州晩茶などが知られている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

ばんちゃ【番茶】

粗大な型の煎茶。古葉や硬化した新芽などが原料。古くは「晩茶(遅くつんだ茶)」の意で品質が劣るとされた。
[句項目]

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

飲み物がわかる辞典の解説

ばんちゃ【番茶】


煎茶用の新芽を摘み取ったあとに残った、大きく成長したやや硬い葉で作る緑茶。煎茶の製造工程でより分けた、大きな茶葉を用いるものもある。煎茶と比べてカフェイン含有量が少ない。地方によってはほうじ茶をいうこともある。

出典|講談社飲み物がわかる辞典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

番茶
ばんちゃ

番茶は晩茶、つまり遅くとった茶という意味があり、昔は茶葉が完全に成長するまで畑に置いたものを、鎌(かま)で刈ったり、しごいたりしてとり、炒(い)ったりゆでたりして日干し、半乾きのものをもんで、さらに乾燥してつくっていた。手摘みで煎茶(せんちゃ)がつくられるようになってからは、煎茶用の茶葉をとったあとの硬化葉茎を原料にするようになり、鋏(はさみ)摘みが普及してからは、煎茶の製造過程で出てくる粗大部分(大頭(おおあたま))や茎を主原料とするようになった。また、刈番茶(かりばんちゃ)といって、茶園の形を整えるために刈った木茎、硬葉(こわば)を原料にしたものもある。とる時期により、秋番、冬番、春番などといわれるが、一番茶後の整形のためにとったものがもっとも品質はよい。加工は煎茶用の機械を用いる。香味はやや青臭みが強く、仕上げにあたって強く加熱(80~90℃)したり焙(ほう)じたりして、いやな臭みは除く。浸出されるカフェイン、タンニン、アミノ酸などの成分は少なく、香味は刺激的でなく軽い。いれ方は、1人前の茶の量を3グラムとし、約130ミリリットルの熱湯を注ぎ30秒浸出させる。[桑原穆夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の番茶の言及

【チャ(茶)】より

…摘採は日本では年2~4回行う。5月上旬,いわゆる八十八夜ころ摘採するものが一番茶で,年間で最も品質がよい。以後7・8・9月に二~四番茶を摘採するが,最近は茶価の安い三番茶以降の摘採を中止する園も増えている。…

【緑茶】より

…中国の緑茶は後者による釜炒製で,日本では九州の一部でこの釜炒茶が作られている。 日本緑茶には,煎茶,玉露,挽茶(ひきちや),番茶,玉緑茶などの種類があり,玉緑茶以外はすべて蒸製である。玉緑茶は釜炒製で,佐賀県の嬉野(うれしの)茶,熊本・宮崎両県の青柳茶が有名である。…

※「番茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

番茶の関連キーワードサントリー緑茶 伊右衛門鬼も十八番茶も出花ほうじ(焙)茶伯太番茶アイス番茶も出花ぼてぼて茶長屋の花見鯇茶漬け阿波茶日本茶てん茶出流れ茶焙じ焙じ茶三番茶玄米茶秋番茶湿し灰蒔き灰川柳

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

番茶の関連情報