日本歴史地名大系 「志茂村」の解説 志茂村しもむら 山形県:最上郡最上町志茂村[現在地名]最上町志茂法田(ほうでん)村の南西、最上小国(もがみおぐに)川右岸に位置し、南流する大横(おおよこ)川が当地で最上小国川に合する。下村とも記した。新田本村鑑は枝郷として鵜杉(うすぎ)・上鵜杉・下横川(しもよこかわ)・上横川・薬師原(やくしはら)・狐穴口(きつねあなくち)など八ヵ村をあげる。最上小国街道が東西に走り、西方枝郷の鵜杉には問屋が置かれた。本郷集落の北方に中世の山城、水之手(みずのて)館跡がある。「小国郷覚書」によれば、天正八年(一五八〇)に最上義光に滅ぼされた小国城主細川直元の弟直重の居館であったといい、志茂(しも)の手(て)館とも称した。 志茂村しもむら 福島県:岩瀬郡長沼町志茂村[現在地名]長沼町志茂長沼村の東、江花(えばな)川中流北岸の緩丘と平地に立地。北部丘陵沿いを簀(す)ノ子(こ)川が東流、川沿いに長沼から須賀川への道、水戸街道の中畑(なかはた)新田(現矢吹町)への道が通る。下村とも書く。北西部丘陵に東兎内(ひがしうさぎうち)古墳群、東部に末津久保(すえつくぼ)古墳群があり、後者から金銅製方頭大刀が出土。鶏渡(にわたり)遺跡から掘立柱建物群跡が検出されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報