惟宗公方(読み)これむねきんかた

精選版 日本国語大辞典 「惟宗公方」の意味・読み・例文・類語

これむね‐きんかた【惟宗公方】

平安時代の法律学者。明法博士。正五位下。直本の子。勘解由(かげゆ)次官検非違使(けびいし)などを歴任醍醐天皇以後、冷泉天皇までの四朝に仕え、法制に関する諮問に応ずるなど明法家として活躍。著に「本朝月令」。生没年未詳。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「惟宗公方」の解説

惟宗公方 これむねの-きんかた

?-? 平安時代中期の官吏
惟宗直本(なおもと)の子。民部少輔(みんぶのしょう),検非違使(けびいし)などをつとめ,明法(みょうぼう)博士をかねて醍醐(だいご)・朱雀(すざく)・村上冷泉(れいぜい)4代の天皇につかえる。天徳2年(958)村上天皇に奏上した勘文(かんもん)に疑義がだされ,大蔵権大輔(ごんのたいふ)に左遷されたが,のち明法博士に復帰した。著作に「本朝月令(がつりょう)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の惟宗公方の言及

【本朝月令】より

…10世紀に著された年中行事の書。撰者は惟宗公方(これむねのきんかた)と伝えられ,公方は《令集解(りようのしゆうげ)》を編した直本(なおもと)の子。4巻とも6巻ともいわれるが,今日残るのは巻二の1巻のみ。…

※「惟宗公方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android