惣持寺
そうじじ
[現在地名]上越市寺町一丁目
上寺町にあり真言宗豊山派。春日山寿福院(もと地福院)と号し、毘沙門天王(伝春日作)を本尊として祀ることから毘沙門堂の名で知られる。永禄三年(一五六〇)上杉謙信が守本尊の毘沙門天王を祀って開基したと伝え、「頸城郡誌稿」に「毘沙門堂ハ元春日山城本丸ノ側ニ在リタリ。永禄三年午年ノ創立ニシテ、同六酉年、上杉謙信此毘沙門ノ側ニ一宇ヲ建立シ不識庵ト号シ、古ヨリ越後ノ将士忠死・義死セル輩ノ位牌ヲ安置シ、常ニ
ニ住シテ朝暮ニ自ラ香花ヲ供ヘ護摩ヲ焚キテ其亡霊ヲ祭リ玉ヘリ」とある。
惣持寺
そうじじ
[現在地名]尾島町世良田
長楽寺の西北方約五〇〇メートルの地にあり、南流する早川を背にして境内を構える。威徳山と号し、真言宗豊山派。世良田地頭を開基、慶範を開山として、真光寺・館坊・清泉寺を合せて一寺としたといわれるが(「国志」など)、確かなことは不明。真光寺は「鶏足寺世代血脈」によると二九世慶範が世良田和泉律師を名乗り真光寺の住持であったというから、惣持寺の前身であったと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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