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愁文 うれえぶみ

大辞林 第三版の解説

うれえぶみ【愁文】

愁状うれいじよう 」に同じ。 「 -を作りて、文挟みにはさみて出で立ち給ふ/宇津保 あて宮

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

愁文
うれいぶみ

中世において、ある事柄について上位者の裁可を求める嘆願書の一種。愁状(うれいじょう)ともいう。解状(げじょう)あるいは申状(もうしじょう)を文書の形式とする。事書(ことがき)や書止めの部分に愁状と記され、自己の窮境、不安への憐愍(れんびん)を求めるという法意識を示している。その具体的内容は、貴族が官職への補任(ぶにん)を請願する愁状から、荘民(しょうみん)の本所への年貢減免などの愁状に至るまで多種多様である。用例は平安~鎌倉時代に多く、中世後期になるにしたがって減少する。[保立道久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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