愛国志林(読み)あいこくしりん

改訂新版 世界大百科事典 「愛国志林」の意味・わかりやすい解説

愛国志林 (あいこくしりん)

愛国社(自由民権運動の全国的指導組織)の機関誌。1880年3月創刊,同年8月《愛国新誌》と改題資金,編集ともに高知立志社中心となり,大阪で発行植木枝盛永田一二らが編集,執筆にあたり,基本的人権人民主権主張。自由民権思想の普及に大きく貢献した。四六判22ページからなり,最初は週1回,81年1月からは月3回発行され,同年6月終刊。《高知新聞》に合併された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「愛国志林」の意味・わかりやすい解説

愛国志林
あいこくしりん

愛国社の機関誌。1880年(明治13)3月に発刊され、同年8月『愛国新誌』と改題。植木枝盛(えもり)、永田一二、坂本南海男(なみお)ら自由民権運動の理論的指導者らが中心となり、民権思想の普及と同志を結集する目的で発刊。四六判22ページを定型とする週刊誌であったが、1881年1月の20号からは月3回発行、同年8月廃刊し『高知新聞』に吸収された。

後藤 靖]

『『明治文化全集第14巻 自由民権篇(続)』(1956・日本評論社)』

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