愛川町(読み)あいかわまち

日本歴史地名大系 「愛川町」の解説

愛川町
あいかわまち

面積:三四・一一平方キロ

郡の東部を占め、中央を中津なかつ川、東端の相模原市境を相模川が、それぞれ南東に流れる。西は清川きよかわ村、北は津久井つくい城山しろやま町と同郡津久井町、南は厚木市に接する。西部の清川村続きの地は丹沢たんざわ山塊の東端に当たる山岳地、中津川と相模川に挟まれた地域は沖積地が隆起したかなり広い平坦地である。国道四一二号が町域西部を南北に走る。明治二二年(一八八九)半原はんばら田代たしろ両村は愛川村、すみ田・三増みませ両村は高峯たかみね村、中津八菅山はすげさん両村と棚沢たなざわ下平しもだいら分は中津村となる。昭和一五年(一九四〇)愛川村は愛川町となり、同三〇年高峰村を、翌三一年中津村を合併して今日に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「愛川町」の意味・わかりやすい解説

愛川〔町〕
あいかわ

神奈川県北部の町。丹沢山地東麓の台地,丘陵地にあり,町域を相模川とその支流中津川が流れる。 1940年町制。 55年高峰村と合体,56年中津村が編入地名は中津川の別称鮎川による。江戸時代から養蚕が盛んになり,中心集落の半原には撚糸業が発達。第2次世界大戦後,原料は絹から合成繊維に代ったが,特にミシン糸,しつけ糸などの製造で知られる。南東部の中津には厚木市にまたがる内陸工業団地が造成されて,自動車部品,電機などの工場が立地。付近の山地ハイキング好適地。国道 412号線が通る。面積 34.28km2。人口 3万9869(2020)。

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