成吉思汗の秘密(読み)ジンギスカンノヒミツ

デジタル大辞泉 「成吉思汗の秘密」の意味・読み・例文・類語

ジンギスカンのひみつ【成吉思汗の秘密】

高木彬光の長編推理小説。昭和33年(1958)刊行神津恭介かみづきょうすけシリーズの作品一つで、病床の神津が、ジンギスカンチンギス=ハン)と源義経は同一人物であったという仮説を証明していく歴史ミステリー

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「成吉思汗の秘密」の意味・わかりやすい解説

成吉思汗の秘密
じんぎすかんのひみつ

高木彬光(あきみつ)の歴史推理小説(1958)。盲腸炎の手術後、病床にある名探偵神津恭介(かみづきょうすけ)が友人の推理作家を相手に、蒙古(もうこ)の英雄成吉思汗=義経(よしつね)説を詳細に検討して、一人二役のトリックを立証する。衣川で死んだ義経の最期確証はあるのか、源氏白旗と成吉思汗の白旗は偶然の一致かなどなど、本格推理小説の謎(なぞ)解きと分析の手法を史実に応用して、文献の検討だけで真相に迫っていく論理の操作はみごとで、結論に超論理的飛躍があるのが惜しまれるが、歴史の定説に挑戦した異色のミステリーである。

厚木 淳]

『『成吉思汗の秘密』(角川文庫)』

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デジタル大辞泉プラス 「成吉思汗の秘密」の解説

成吉思汗の秘密

高木彬光の長編歴史推理小説。1958年刊行。神津恭介シリーズ。

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