戯書(読み)ギショ

精選版 日本国語大辞典 「戯書」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐しょ【戯書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. たわむれに書くこと。また、たわむれに書いた文字や書物。たわむれがき。らくがき。ざれがき。
  3. 上代文献、特に「万葉集」の用字法の一つ。義訓一種で、漢字意義遊戯的、技巧的に用いたもの。「出」字は、「山」字を重ねたものと解して「出でば」を「山上復有山者」と書き、掛け算九九を利用して、「獅子(しし)」を「十六」と書くようなものをいう。釈春登が「万葉用字格」で用いはじめた語。〔万葉用字格(1817)〕

ざれ‐がき【戯書】

  1. 〘 名詞 〙なぐさみに書いたもの。滑稽な内容の書。
    1. [初出の実例]「行燈にかきすさびたるざれがきを臥しながらよむ雨の夜半かな」(出典:おもひ草(1903)〈佐佐木信綱〉)

たわむれ‐がきたはむれ‥【戯書】

  1. 〘 名詞 〙 たわむれに書くこと。いたずらがき。らくがき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「戯書」の読み・字形・画数・意味

【戯書】ぎしよ

ざれ書き。

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