所得再分配(読み)しょとくさいぶんぱい

世界大百科事典 第2版の解説

市場機構によって決定される所得分配(所得分配)を,なんらかの目的に基づいて分配しなおすこと。経済政策は直接的であれ間接的であれ,いずれも所得再分配という機能を営んでいる。所得移転を本来の目的としている所得再分配政策は,一般に機会の均等,最低生活の保障,生活の安定に資するために講じられる。義務教育,地方交付税・国庫支出金社会保障,低開発国援助などがその例である。他方,完全雇用政策・公共投資あるいは市場価格の直接規制・操作(公共料金規制,米価支持,最低賃金,家賃統制,輸入関税),さらには公共財源の調達・発行(租税,社会保険料,国債)などによっても所得は間接的に再分配される。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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