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扇屋 おうぎや

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

扇屋
おうぎや

扇を生産する職人、およびそれを販売する店。扇(扇子(せんす))は、中国のものから日本的に独創され、地紙と骨竹からつくられた生活用具で、11世紀には実用化され、13世紀にかけては中国へも輸出された。檜(ひのき)製の檜扇(ひおうぎ)、竹を骨として地紙を貼(は)った蝙蝠(かわほり)(夏扇)があったが、地紙、骨竹のものが主となってきた。その普及に伴って技法的にも進歩し、骨を紙の中へ入れる中付(なかづけ)という技法が始まり、地紙の折り方もくふうされて末広(すえひろ)が生まれた。骨の数は古くは5本、室町時代では12本である。末広の成立は15世紀のことで、同時にその職人も独立して、扇売りや扇屋が京の町に居職(いじょく)として店をもち、製作と販売を兼ねていた。17世紀には、ほかの城下町にも成立し、地紙師、絵師、骨師、要(かなめ)師というように分業化していったが、多くは家族労働によっていた。またそのころ、実用的、庶民的なものとして団扇(うちわ)を生産する団扇師が分化してきた。[遠藤元男]

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世界大百科事典内の扇屋の言及

【料理茶屋】より

…百川は店名がそのまま落語の演題になっている唯一の店で,これも後に卓袱料理でも名を売った。1799年(寛政11)には郊外の王子村(現,北区)に海老屋,扇屋の2軒が開業した。この両者は最初に海老屋,後に扇屋が落語《王子の狐》に話の舞台として登場する。…

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