古代の御神楽(みかぐら)の歌人、楽人をいい、才芸にたけた者の意。「ざいのおのこ」ともいい、採物(とりもの)の歌舞と前張(さいばり)との間で行われた。『楽章類語鈔(しょう)』によると、内侍所御神楽(ないしどころのみかぐら)では統率者である人長(にんじょう)が楽の者や歌人を召し、おのおのに才(ざえ)を演じさせたとある。『うつほ物語』には、才の男が人長の問いに答えて「才名(ざえな)のり」するようすが描かれている。『中右記(ちゅうゆうき)』には、才の男が召され陪従(べいじゅう)の散楽があったと記されているが、『宇治拾遺物語』が描くところでは、このような散楽は滑稽(こっけい)な物真似芸であった。以上からすると、才の男は、芸能にたけた者のことであると思われる。才の男と細男(せいのお)が同一であるとする見解と、そうではないとする説がある。
[高山 茂]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...