デジタル大辞泉
「打合う」の意味・読み・例文・類語
うち‐あ・う〔‐あふ〕【打(ち)合う】
[動ワ五(ハ四)]
1 互いに相手を打つ。「竹刀で―・う」
2 (「撃ち合う」とも書く)互いに銃砲を撃って戦う。「ギャングどうしが―・う映画」
3 互いに技をかける。「土俵際で足技を―・う」
4 ぶつかり合う。
「歯が―・ってかちかちと鳴り始め」〈横光・時間〉
5 碁・双六などをする。
「双六を―・ひけり」〈今昔・一六・三七〉
6 ぴったりする。二つ以上のものがそろう。
「物いひすこし―・はずなりぬる人」〈紫式部日記〉
[可能]うちあえる
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うち‐あ・う‥あふ【打合・打会】
- [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 互いに相手を打つ。たたきあう。対抗する。
- [初出の実例]「御前より始めて人いと多くて、うちあふべくもあらねば」(出典:落窪物語(10C後)二)
- ② ぶつかりあう。
- [初出の実例]「瓔珞の響・玉の音打合て細く鳴り合へり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一〇)
- ③ ( 「うち」は接頭語 ) 二つ以上のものごとがうまく適合する。相応する。つりあう。
- [初出の実例]「おほかたの世の、うちあはぬことはなければ」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
- ④ ( 「うち」は接頭語 ) 同意する。承諾する。
- [初出の実例]「Vchiai, ǒ, ǒta(ウチアウ)〈訳〉人が望むこと、または言うことに同意する。ただし、正しい言い方は、オチアウである」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ⑤ ( 「うち」は接頭語 ) 物事に出会う。遭遇する。
- [初出の実例]「若衆のうち合候て、一言も物を申候はんずる事、比興第一候」(出典:故実聞書(16Cか))
- [ 2 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 碁、双六(すごろく)などを互いに打つ。
- [初出の実例]「すぐろくをうちあひにけり」(出典:古本説話集(1130頃か)五七)
- ② 互いにぶつける。ぶつけあう。
- [初出の実例]「うちあひてあそばん物を雪つぶて向ひの岡のほどの遠さよ」(出典:策伝和尚送答控(1631‐35))
- ③ ( 撃合・打合 ) 銃砲を互いに撃つ。また、スポーツで互いに同程度打つ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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