打壊す(読み)ウチコワス

デジタル大辞泉 「打壊す」の意味・読み・例文・類語

うち‐こわ・す〔‐こはす〕【打(ち)壊す/打ち毀す】

[動サ五(四)]
たたくなどして強い力を加え、物を破壊する。「蔵を―・す」
出来上がっている物事などをだめにする。ぶちこわす。「計画を―・される」
[可能]うちこわせる
[類語]ぶち壊す取り壊す打ち砕く破壊壊す叩き壊す毀損損壊破損破砕砕破全壊壊滅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打壊す」の意味・読み・例文・類語

うち‐こわ・す‥こはす【打壊・打毀】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 力を加えて物を砕いたり、破ったりしてだめにする。物をたたき壊す。破壊する。
    1. [初出の実例]「天明七年丁未五月十日より十二日まで、大坂米問屋二百軒程打こはす」(出典:随筆・一話一言(1779‐1820頃)七)
    2. 「丼(どんぶり)を二つうち(コハ)したのまで知って居るが」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一三)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) できあがっている状態の物事や、まとまりかけていた物事をだめにする。
    1. [初出の実例]「何ごとの璺(ひび)いりたるか、談合する友は少なく、打(ウチ)こわす仇は多き世の中」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七)

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