打砕く(読み)ウチクダク

デジタル大辞泉 「打砕く」の意味・読み・例文・類語

うち‐くだ・く【打(ち)砕く】

[動カ五(四)]
強い力で壊す。粉々にする。「氷を―・く」
物事を徹底的にこわしてだめにする。「自負心を―・く」
話などをわかりやすくする。かみくだく。「―・いて説明する」
[可能]うちくだける
[類語]ぶち壊す打ち壊す取り壊す破壊壊す叩き壊す毀損損壊破損破砕砕破全壊壊滅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打砕く」の意味・読み・例文・類語

うち‐くだ・く【打砕】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
    1. たたいて細かく壊す。また、比喩的に、ものごとを打ち壊す。
      1. [初出の実例]「大きなる(かなつち)を以て打砕(うちくだき)ければ」(出典今昔物語集(1120頃か)三一)
      2. 「自己の成功を打ち砕く意味に於て」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉二四)
    2. ( 多くうちくだいて」の形で副詞的に用いる ) 説明など、相手にわかりやすいようにやさしくする。くだく。かみくだく。
      1. [初出の実例]「所詮思とまらしめなんどと打くたいて、意見を云て」(出典:史記抄(1477)一七)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙うちくだける(打砕)

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