掘抜井戸(読み)ホリヌキイド

デジタル大辞泉 「掘抜井戸」の意味・読み・例文・類語

ほりぬき‐いど〔‐ゐど〕【掘(り)抜(き)井戸】

地下不透水層に達するまで深く掘って、その下の被圧地下水を湧き出させる井戸
[類語]湧き水清水岩清水泉水噴水オアシス井戸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掘抜井戸」の意味・読み・例文・類語

ほりぬき‐いど‥ゐど【掘抜井戸】

  1. 〘 名詞 〙 不透水層に達するまで地下を深く掘って、地下水を湧出させる井戸。掘抜井。掘抜。
    1. [初出の実例]「ほりぬき井戸の方より廿斗の若侍」(出典:浄瑠璃・曾我会稽山(1718)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「掘抜井戸」の意味・わかりやすい解説

掘抜井戸【ほりぬきいど】

地下の不透水層の下の滞水層まで掘り抜いた深井戸。被圧水井にあたる。火山麓,向斜構造からなる沖積平野などでは自噴井となることが多い。
→関連項目井戸

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の掘抜井戸の言及

【井戸】より

… 井戸は掘削方法,採水方法,構造などによって呼び名も多種多様であるが,一般に手掘りの竪井戸を浅井戸というのに対し,機械掘りの竪井戸を深井戸という。深度による区分ではなく,前者が不圧地下水(自由地下水ともいう)を対象とするのに対し,後者は被圧地下水を対象とし,俗に掘抜井戸と呼ばれていた。英語ではアーテジアン・ウェルartesian wellというが,これは1126年に北フランスのアルトアArtoisで初めて掘られたためである。…

※「掘抜井戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android