(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「井」の意味・読み・例文・類語

しょう【井/正/生/声/姓/性/青/政/星/省/清/聖/精/請】[漢字項目]

〈井〉⇒せい
〈正〉⇒せい
〈生〉⇒せい
〈声〉⇒せい
〈姓〉⇒せい
〈性〉⇒せい
〈青〉⇒せい
〈政〉⇒せい
〈星〉⇒せい
〈省〉⇒せい
〈清〉⇒せい
〈聖〉⇒せい
〈精〉⇒せい
〈請〉⇒せい

せい【井】[漢字項目]

[音]セイ(漢) ショウ(シャウ)(呉) [訓]
学習漢字]4年
セイ
いど。「井蛙せいあ鑿井さくせい油井
人家の集まっている所。「市井
きちんと区切ったさま。「井然
「井」の字の形。「井目井田法
ショウ〉「井」の字の形。「天井てんじょう
[名のり]きよ

い〔ゐ〕【井】

井戸。掘り抜き井戸。
き水や川の流水を汲み取る所。「走り」「山の
[類語]湧き水清水岩清水泉水噴水オアシス井戸掘り抜き井戸

せい【井】

いげた。また、その形。
二十八宿の一。南方の第一宿。銀河左岸にあり、双子座μミュー星付近で井の字の形に見える八星をさす。ちちりぼし。井宿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「井」の意味・読み・例文・類語

せい【井】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. いど。い。〔易経‐井卦〕
    2. いげた。また、その形。
      1. [初出の実例]「御旗本、まへは典厩(てんきう)穴山殿、せいに備をたて給ふ」(出典甲陽軍鑑(17C初)品二九)
      2. [その他の文献]〔左思‐魏都賦〕
    3. ( 井戸のあるところには人が集まるところから ) むらざと。まち。市井。〔宋書‐何承天伝〕
    4. 古代中国で一里四方、九百畝の田地をいう。〔孟子‐滕文公〕
    5. 易の六十四卦の一つ。上卦は坎(かん)(=水)、下卦は巽(そん)(=風)。水風井ともいう。巽は木でこの場合つるべをあらわし、つるべで水をくみあげるさま。
  2. [ 2 ] 二十八宿の一つ。南方第一宿。ふたご座のμ(ミュー)星付近で井の字形になっている部分にあたる。井宿(せいしゅく)。東井。ちちりぼし。
    1. [初出の実例]「井・鬼・柳・星・張・翼・軫の七宿、その並びやう短尾の鳥のごとし」(出典:制度通(1724)一)
    2. [その他の文献]〔後漢書注‐郎顗伝〕

【井】

  1. 〘 名詞 〙 泉や流水から、水をくみとる所。はしり井。また、地を掘り下げて地下水をたくわえてくみとる仕掛けのもの。
    1. [初出の実例]「井(ヰ)の上に百枝の杜(かつらの)樹有り」(出典:日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
    2. 「井は ほりかねの井。玉の井。走り井は逢坂なるがをかしきなり」(出典:枕草子(10C終)一六八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【井戸】より

…用水として地下水を得るために地中に掘られた穴を井戸という。ただし特殊目的の井戸には地下水調査用の観測井,地下水を人工涵養する涵養井,工場廃水などを地下処理する注入井などがある。…

※「井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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