デジタル大辞泉
「掘足類」の意味・読み・例文・類語
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くっそく‐るい【掘足類】
- 〘 名詞 〙 軟体動物門ツノガイ綱の異名。ツノガイ目、クチキレツノガイ目からなる。
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掘足類
くっそくるい
Scaphopoda; tusk shell; tooth shell
軟体動物門掘足綱の貝の総称。ツノガイ類ともいう。殻は細長い管状で,多くは背方へ弓状に湾曲し,先端へいくにつれて細くなる。殻色は多くは白色であるが,青緑,黄,赤色などのものもある。殻表は平滑または縦肋があり,肋が著しいときは,殻口は四角形,八角形,歯車状になる。外套は背方から軟体を包み,腹側で融合して管状になる。触角,眼はない。外套腔には鰓がなく,体を伸縮させて水を出し入れして繊毛の生えた水肺で呼吸をするので,心臓もない。口には歯舌があり,これで有孔虫などを捕えて食べる。雌雄異体で,世界に約 500種が知られ,そのうち日本産は約 60種。古生代デボン紀に出現し,すべて海産。浅海から深海に分布するが,南・北両極海域には少い。殻は貝細工の材料となり,北アメリカ先住民族インディアンは貨幣として用いていた。
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掘足類
くっそくるい
軟体動物門の1綱で、「ほりあしるい」とも読まれ、ツノガイ類で代表される。この綱Scaphopodaの殻は細長い管状で、殻頂のほうは細く弓状に反り、殻口のほうに太くなる角笛状。殻口からくさび形の足を出し海底を掘って潜る。頭には目も触角もないが、頭糸とよばれる摂餌(せつじ)・感覚器官があり、口には歯舌がある。えらを欠く。雌雄異体ですべて海産。日本産約90種。人間生活との関係はほとんどない。
[奥谷喬司]
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世界大百科事典(旧版)内の掘足類の言及
【ツノガイ(角貝)】より
…掘足綱Scaphopodaの軟体動物の総称,またはそのうちの1種を指す。ツノガイ類(掘足類)の殻は管状で殻口のほうへ通常しだいにまっすぐに太くなる。また通常背方へ弓形に曲がるが,まっすぐな種(ハリツノガイ)もある。…
※「掘足類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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