損金算入(読み)そんきんさんにゅう(英語表記)inclusion in tax deductible expense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「損金算入」の意味・わかりやすい解説

損金算入
そんきんさんにゅう
inclusion in tax deductible expense

法人税法損金として処理が認められるもの。損金とは法人税法の用語であり,商品や製品の販売による収入,あるいは手数料収入,証券や不動産などの譲渡による収入,貸付金の利息収入など各種の収入を得るためにかかった販売費,一般管理費,完成工事原価およびその他のこれに準じる原価と当該事業年度の損失の額で資本等取引 (資本金,出資金と資本積立金の合計額を変える取引と利益または剰余金分配) 以外の取引にかかわる費用をいう。会計学における損失の概念と共通するものも多く,それらは大部分が損金算入されるが,いくつかの項目は損金不算入項目といい,法人税法上損金に算入できないことになっている。なお,法人の行う公益性のある事業 (一部の寄付) などについて,政策的観点から特別に損金算入を認める制度もあり,損金算入の特例という。

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農林水産関係用語集 「損金算入」の解説

損金算入

法人が収益を得るために支出した仕入れに要する費用などの経費必要経費(損金)として計上すること。
特定の支出に関しては損金として計上できなかったり、損金の計上に当たり限度額が定められているものなどがある。

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