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放射性崩壊系列 ほうしゃせいほうかいけいれつradioactive decay series

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放射性崩壊系列
ほうしゃせいほうかいけいれつ
radioactive decay series

原子番号 84番 (ポロニウム) 以上の元素には安定同位体が存在しないので,原子番号 85以上の核種のα崩壊または原子番号 83以上の核種のβ崩壊による生成核種は必ず放射性である。したがって,これらの核種は 83番元素のビスマスまたは 82 番元素の鉛の安定同位体になるまで順次崩壊し,核種間に1種の親子関係が成立する。この系列を放射性崩壊系列または単に崩壊系列という。なお,85番元素はα崩壊しても 83番の安定同位体には変換せず,すぐβ崩壊して 84番の放射性核種になる。崩壊生成核種の質量数はα崩壊の際に4だけ減少し,β崩壊の際は不変なので1つの崩壊系列に属する核種の質量数は4の倍数だけ異なる。質量数 4n ( n は正の整数) の系列をトリウム系列,4n+1 の系列をネプツニウム系列,4n+2 の系列をウラン系列,4n+3 の系列をアクチニウム系列という。ネプツニウム系列のみは人工放射性核種の系列で,他は天然に存在する。

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デジタル大辞泉の解説

ほうしゃせい‐ほうかいけいれつ〔ハウシヤセイホウクワイケイレツ〕【放射性崩壊系列】

崩壊系列

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうしゃせいほうかいけいれつ【放射性崩壊系列 radioactive decay series】

放射性元素が放射性崩壊によって,つぎつぎに別の元素あるいは同位体(まとめて核種という)に変わっていくときの一連の系列をいう(図)。天然放射性元素の系列には,ウラン系列(ウランラジウム系列ともいう),トリウム系列アクチニウム系列の三つの系列がある。これらの各系列の初めの元素が238U,232Th,235Uであり,それらが崩壊していくときの元素の質量数はそれぞれ4n+2,4n,4n+3(nは整数)で表される。

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