放射線探傷(読み)ホウシャセンタンショウ(その他表記)radiation inspection

デジタル大辞泉 「放射線探傷」の意味・読み・例文・類語

ほうしゃせん‐たんしょう〔ハウシヤセンタンシヤウ〕【放射線探傷】

X線γガンマ線・βベータ線などを材料に照射し、内部欠陥などを調べる方法。透過放射線フィルム蛍光板に受け、その強度分布から判断する。

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改訂新版 世界大百科事典 「放射線探傷」の意味・わかりやすい解説

放射線探傷 (ほうしゃせんたんしょう)
radiation inspection

X線,γ線,中性子線あるいはβ線を物体に照射し,その透過像をフィルムあるいは蛍光板に受け,その像から内部の欠陥を検査する方法で,非破壊検査法の一種。線源によって放射線のエネルギーが異なり,透過能に差があるので,目的によって線源が選択されるが,その決定には線源の取扱いと価格も重要な要因となる。最も広く行われているのはX線探傷である。γ線透過試験では60Co,192Irなどの放射性同位体を密封した線源が使用される。60Coの平均エネルギーは1.25MeVで,100mm前後までの鋼製品の検査に適用される。
X線探傷
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百科事典マイペディア 「放射線探傷」の意味・わかりやすい解説

放射線探傷【ほうしゃせんたんしょう】

非破壊検査一つ。物体の内部に欠陥があると,放射線の透過程度が変わることを利用,透過した放射線の強度を測定して内部の欠陥を検査する方法。同様にして材料,製品の厚さ測定もできる。放射線としてはX線,γ線,中性子線,β線などを用い,その強度の測定には直接・間接撮影透視,X線テレビなど種々の方法がある。

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