政始(読み)マツリゴトハジメ

デジタル大辞泉 「政始」の意味・読み・例文・類語

まつりごと‐はじめ【政始】

平安時代、毎年正月吉日を選んで、公卿以下が太政官庁または外記庁に出て、その年の政事を初めて行う朝廷儀式

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精選版 日本国語大辞典 「政始」の意味・読み・例文・類語

まつりごと‐はじめ【政始】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代、正月に行なわれた公事(くじ)。御斎会(ごさいえ)が一段落したころ、吉日をえらんで上卿(しょうけい)などが天皇に、神宮のことや諸般の政事の議を奏上する儀式。のち、正月四日と定められた。政治(せいじはじめ)。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「政始。右大臣着庁聴政」(出典日本紀略‐天暦元年(947)正月二五日)
  3. 何か事のあったのち、天皇が初めて政治を行なう儀式。即位改元、新造内裏、内裏炎上、中陰、廃朝などの後に行なう。
    1. [初出の実例]「政始。自寅尅内竪有音楽事」(出典:日本紀略‐康保四年(967)七月一五日)

せい‐し【政始】

  1. 〘 名詞 〙 政治をはじめる式。せいじはじめ。まつりごとはじめ。
    1. [初出の実例]「本月四日政始の節地誌課にて製せられたる日本全国を進覧せり」(出典:東京日日新聞‐明治七年(1874)一月七日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政始」の意味・わかりやすい解説

政始
まつりごとはじめ

平安時代,毎年正月に吉日を選び公卿以下が初めて登庁して太政官庁または外記庁に着して政事を議する朝儀年首ほか,新帝践祚,改元などにもこの儀があった。

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