救命艇(読み)キュウメイテイ

デジタル大辞泉 「救命艇」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐てい〔キウメイ‐〕【救命艇】

救命ボート

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精選版 日本国語大辞典 「救命艇」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐ていキウメイ‥【救命艇】

  1. 〘 名詞 〙 船舶に搭載して、遭難の際の人命救助に用いるボート。救命ボート。
    1. [初出の実例]「救命艇の周囲には救命索を備ふべし」(出典:逓信省令第八八号‐明治三三年(1900)一二月二八日)

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百科事典マイペディア 「救命艇」の意味・わかりやすい解説

救命艇【きゅうめいてい】

ライフボート。船の遭難時の人命救助専用艇。木製,金属製,プラスチック製があり,外見上カッターと変わらないが,満載のために浸水しても十分な浮力をもつ水密空気室があるのが特徴。オールを使って推進するもののほか,エンジン付もある。医薬食糧,信号用具などを備える。船の種類に応じて常備数が法定され,原則として最大積載人員を収容できる数を備える。→救命設備
→関連項目救命いかだ(筏)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「救命艇」の意味・わかりやすい解説

救命艇
きゅうめいてい
lifeboat

船に搭載し,遭難に際して人命救助に使用する木製または鋼製の小型ボート。非常用食糧,飲料水,信号機などを備え,約 40人が1週間余漂流することのできる設備をもつ。オール式,発動機式の2種類があり,復元性,速力耐火性,定員数,大きさなど,各種の規準がある。船舶安全法により,客船などの義務船舶にはその設置が義務づけられている。 1960年代に入り,タンカー火災などを考慮したものが新しく備付けられるようになり,また,客船やフェリーボートなど多数の救命艇を必要とする船舶には,プラスチック製の救命筏や膨張式ゴムボートが備えられている。

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世界大百科事典(旧版)内の救命艇の言及

【救命設備】より


[船の救命設備]
 船の救命設備は,救命器具,信号装置および進水装置の3種類に大別される。このうち救命器具が人命を守る基本的な道具であり,これには集団で使用する救命艇や救命いかだなどと,個人ごとに使用する救命胴衣などとがある。救命胴衣はライフジャケットlife jacketとも呼ばれ,カポックなどの浮力材を用いたものやガスによる膨張式など種々の形式があり,形状も枕状,チョッキ型,首にかける型などさまざまである。…

※「救命艇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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